ALTRA / OLYMPUS 6 着用レビュー：履き心地やサイズ感、他モデルとの比較

こんにちは。STRIDE LAB OFFICIAL のニシカワです。

本日は、ALTRAよりリリースされたOLYMPUS 6（以下オリンパス6）の着用レビューをご紹介。

抜群のグリップ力に、着地の安定感でトレイルランナーだけでなく登山などのハイクシューズとしても人気が高い本モデル。6へのアップデートでフィット感と快適性がさらに向上し、より完成度の高いシューズへと進化したということで、STRIDE LABでもこのシューズを目掛けてご来店される方が連日いらっしゃいます。

今回のブログでは、そんなオリンパス6を実際に履いてみての感想や、オリンパス5と比べてどうなのか？ローンピークやティンプなど他のアルトラ人気モデルと比べてどうなのかをまとめてみました。今季大注目のシューズ。気になっている方はぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

オリンパス6の基本的な情報や、前モデルからのアップデートポイントなどの詳細はこちらも併せてご覧ください。

まずは１ヶ月弱ほど履いてみての感想をお伝えしていきます。ひとまず近所のトレイル、木道、ロードなど、さまざまなシチュエーションで60kmほど歩いたり走ったりしてみた上での感想です。

「クッションが最高」「グリップ力がある」「安定感がある」は言わずもがななのでそこは割愛させていただき、前モデルのオリンパス5と比べてどうなの？という視点で感想をお伝えしたいと思います。

サイズ選びはいつもと同じがオススメ

今回のオリンパス6のサイズ感についてですが、今までオリンパス5を履かれていた方を中心に「小さい」というお声が時折あるようです。

というのも、今回のアップデートではかかと周りにプレミアムアキレスピローなるクッションパーツが追加されていて、これが小さくなったと感じる原因かと。

実際にニシカワが履いた印象としても、前モデルに比べると履き口が狭く、足入れ時はかかと周りが押されているような感覚というか底まで降りきっていない浅い履き心地を感じました。なので今までオリンパス5を履いていた人の中には若干小さめに感じる方も少なくないかと思います。

ただ、実際に購入される際はいつもと同じサイズをオススメします。それが後述するフィット感につながってきます。

わたくしニシカワも最初は「あれ、サイズ間違えたかな、、」と一瞬焦りましたが、履いているうちに全く気にならなくなり、次第に心地よい感覚へと変わっていきました。

フィット感がめちゃくちゃいい

今回のアップデートで１番の変化を感じたのがこの部分。
前述したプレミアムアキレスピローによりかかと周りのフィット感が大幅にアップ。オリンパス5の時は、斜度のある登りでかかとが抜ける感じや踏ん張った際にシューズの中であそぶ感じが多少あったのですが、オリンパス6ではそういったものが抑えられているように感じました。

また、今回のアップデートに際して重量はほぼほぼ変わっていない（5gの軽量化）ようですが、かかとがしっかりと追従してくれるだけに、以前よりもシューズの重さを感じるシーンが減ったようにも感じます。履き口がピタッとしているので砂利などの侵入も少なくなりました。

他にも、シュータンの厚みも増したことで足へのアタリがソフトになっただけじゃなく、履き口から中足部にかけてのピタッと感がアップ。個人的にはティンプ 5の履き心地に若干ですが近くなったように感じました。

新しくなったシューレースの調子が良い

シューレースも幅広でソフトなものに変更となったのですがこれがかなり調子いいです！

前モデルで唯一気になっていたポイントがシューレースで、紐の長さが若干短いのと、気づいたら解けていることがちょいちょいありました。今回その辺りはしっかり修正されていて、二重で結んだりしなくても解けることなくストレスフリー。柔らかい素材ながらも伸縮性はそこまでないのでゆるみにくく締め上げやすくなったように感じています。

メッシュアッパーの抜けが抜群

一度片足を泥水の中に突っ込んでしまうことがあったのですが（ショック）、靴下までびしょびしょになった状態でも履いている内に次第に乾いていく感覚がありました。

アッパーのメッシュ部分が増えたのとオリジナルフットシェイプのゆとりのある前足部スペースも相まって、シューズの中が蒸れる不快感をあまり感じませんでした。

長い行程のレースや山行での着用にはもってこいですね！

続いて他のトレイルランカテゴリーのシューズと比較をしてみたいと思います。

比較する対象は同カテゴリーで人気の「LONE PEAK 8」と「TIMP 5」の2モデル。実際に購入する際の選択肢としてご検討されている方も多いのではないでしょうか？単純なスペック、履き心地、サイズ感など様々な角度から比べてみたいと思います。

LONE PEAK 8

モデル	OLYMPUS 6	LONE PEAK8
重量(MENS US10.5)	345g	303g
ミッドソール	圧縮成型EVAフォーム	Altra EGO™
アウトソール	Vibram® Megagrip	MAXTRAC
スタックハイト	33mm	25mm
アッパー	エンジニアードメッシュ	リップストップメッシュ
フットシェイプ	オリジナル	オリジナル

アルトラの顔とも言っても過言ではないLONE PEAK（以下LP）。

アメリカのロングトレイルでハイカー達から不動の支持を集めるアイコン的なモデルです。オリンパスとのスペックの違いは上のような感じ。LPの方が40gほど軽く、スタックハイト（ソールの厚み）も8mm薄いです。

また、ミッドソール、アウトソール共にLPはアルトラオリジナルのものを採用しています。マックスクッションでグリップ力に優れるオリンパスに対し、LPは足裏感覚を残した程よい厚みで食い付き過ぎない適度なグリップに仕上がっています。

かかと周りもよりナチュラルなサポート感のためオリンパスとは違って良くも悪くも自分の足をしっかり使うことができます。

唯一共通している点はフットシェイプで、どちらも幅の最も広いオリジナルを採用していることから、サイズ選びは同じものを選べばまず間違い無いかと思います。

TIMP 5

モデル	OLYMPUS 6	TIMP 5
重量(MENS US10.5)	345g	277g
ミッドソール	圧縮成型EVAフォーム	Altra EGO™ MAX
アウトソール	Vibram® Megagrip	Vibram® Megagrip
スタックハイト	33mm	28mm
アッパー	エンジニアードメッシュ	クイックドライエアメッシュ
フットシェイプ	オリジナル	スタンダード

もう1つの人気モデル「TIMP 5」。

今年のアップデートでソールがメガグリップになったりと大幅に進化。急速にシェアを拡大している感があります。

オリンパスとの比較で言うとまずは重量。70g近くティンプの方が軽いです。

ティンプのミッドソールは「Altra EGO™ MAX」で通常のEGO™よりもクッション性に優れたもの。オリンパスのミッドソールとの比較で言うと、「クッション性はちょっとだけ劣るものの、より反発感に優れている」と感じています。

アウトソールは同じメガグリップですが、ソールパターンは大きく異なります。設置面はオリンパスと比べると狭く、安定感・グリップ力ではオリンパスに分があります。

一方でティンプのソールはラグが深くないため、ロードの区間などでは食い付き過ぎずスムーズに走ることができます。

大きく違うのはフットシェイプ。スタンダードフットシェイプを採用しているので、よりフィット感に優れています。特に中足部のフィット感が高めなのである程度足を固めて走りたい人にはうってつけです。

反対に甲が高い人や、ゆとりのあるフィッティングを好まれる方はハーフサイズあげても良いかもしれません。

3モデルの項目別比較一覧

モデル	OLYMPUS 6	LONE PEAK8	TIMP 5
フィット感	★★★★☆	★★★☆☆	★★★★★
クッション性	★★★★★	★★★☆☆	★★★★☆
グリップ力	★★★★★	★★★☆☆	★★★★☆
耐久性	★★★★☆	★★★★★	★★★☆☆
柔軟性	★★★☆☆	★★★★★	★★★★☆
軽量性	★★★☆☆	★★★★☆	★★★★★

非常にざっくりした内容ですが、各項目で比較するとこのような感じでしょうか。相対的に見たらこんな感じかな？と言う程度ですので星3だから低い評価というわけでもありません。参考までに見ていただければ幸いです（低いのが悪いかと言うと別問題です）

こうしてみると、やはりオリンパス6は他のモデルと比較してもクッション性、グリップ力が頭ひとつ抜けているような感じです。

フィット感も5までだと星3つくらいという印象でしたが、今回のアップデートで1つレベルを上げてきた印象です！

以上を踏まえると、それぞれのモデルは次のような人にオススメではないでしょうか！？

以上、「ALTRA / OLYMPUS 6 着用レビュー：履き心地やサイズ感、他モデルとの比較」でした！

実際に履いてみて、以前のモデルと比べても快適性や履き心地がかなり上がっているなと感じました。今までの特徴はそのままに、細部をブラッシュアップしたことで非常に完成度の高い1足になっていると思います。

気になる方はぜひお近くのSTRIDE LABまで！